【政策】法律系のマンガ――法学部生資格試験受験生におすすめのマンガ
勉強には息抜きも必要ですよね。
今回は息抜きにもなり,資格試験の勉強をしている人にはモチベーションアップにもなりそうな法律系の漫画をご紹介します。
主人公の職業や立場に着目して,紹介していきたいと思います。
法律系のラノベも下記記事で紹介しています。
裁判官って職業としてはメジャーですけど,その職務内容についてはイメージがいまいちわかないですよね。
これは,おそらく守秘義務や独立性確保などの関係で裁判官の方が職務内容をベラベラと話すことがしにくい,ということが関係しているのではないかと思います。
口の軽い裁判官ってなんかいやですしね。
そんなもあります。
『家栽の人』利甚八作?魚戸おさむ画
家庭裁判所の裁判官?桑田義雄を主人公にしたマンガです。
家の人ではなく家の人となっているのは,主人公?桑田が植物好きで,植物にもかなり詳しいというところからきています。
法律よりも回も少なくありません笑。
家庭裁判所を舞台の心に物語が進みますので,通常の訴訟事件とは異なり,事案の当事者の濃い人間関係が描写されたり,少年事件の難しい対応などにスポットがあてられています。これらの事件は,裁判所も事件の背後の状況などをしっかり踏まえた上で判断を下す必要があります。家裁で扱う事件は公開されていないことが多いですので,ベールに包まれた家裁の裏側を知るうえでも有益なマンガだと思います。
法学部の先生が推薦することも多いマンガだと思います。
『家栽の人』は実写化もされています。片岡鶴太郎さん主演,船越英一郎さん主演,時任三郎さん主演といくつかのバージョンがあります
『イチケイのカラス』浅見理都
武蔵野地方裁判所の第一刑事部の裁判官?坂間真が主人公のマンガです。
坂間真は特例判事補です。特例判事補とは,実務経験が5年以上あり,最高裁に指名されることで単独で裁判を担当することができる判事補のことです原則として,判事補は単独で裁判を担当することができない。5年以上10年未満の若手裁判官ということですね。
主人公?坂間はいわゆるエリートタイプで,ちょっと冷たい感じがする人間として描かれています。
世間が抱く裁判官のイメージにいともいえるかもしれません。
とはいえ,刑事部所属ですので,扱うのは刑事事件で,必然的に内容はハードになり,判決を下すまでにも葛藤が生じます。そのあたりが丁寧に描写されています。
社会的に大きな影響があった刑事事件については,判決が報道されることが多いですが,量刑が軽すぎないか?と思うことやマスコミがそういう論調で報道することも多いと思いますが,このマンガを読んでから,あらためて考えてみるとちょっと違った景色が見えるかもしれません。
追記2020年12月
『イチケイのカラス』のドラマ化が決定いたしました!
主演は竹野内豊さん,黒木華さんです。フジテレビの月9!
竹野内豊さんの月9主演は11年ぶりのようです。月9といえばラブストーリーのイメージが強いですが,どんな感じにアレンジしてくるのでしょうか?
発表済みの情報をみますと,原作通りではなさそうですので,原作も読みつつ,ドラマも楽しみたいですね。時間があれば,刑事裁判の傍聴にもいってみるといいかもしれませんね。
→いよいよ2021年4月からドラマ版「イチケイのカラス」が始まりましたね!4月から法学部に入学した人も多いと思いますが,このドラマを見て勉強のモチベーションを上げるのもいいと思いますよ。どんなことでも具体的なイメージを持ちながら勉強するのは大事なことです。
『Dr.検事モロハシ』能田茂
医療過誤を題材にしたマンガです。
主人公の諸橋正志は心臓外科医です。自分も参加した手術で医療過誤が生じましたが,その事実は隠蔽されました。
それをきっかけに,諸橋は検事となります。
。印象としては,遺族および遺族側弁護士視点や医師側の視点が多いでしょうか。その意味でも新鮮です。
諸橋は医師で検事,理系と文系のトップ資格を両方取得しているスーパーマンですね。
実際にも医師免許を持ちつつ,司法試験にも合格しているスーパーマンっているんですよ。もう凡人には計り知れない世界ですね。
ちなみに東京大学の米村滋人先生は医師免許も持っています。医師で,かつ,東京大学法学部の教授って本当にすごいですよね。
『Dr.検事モロハシ』は稲垣吾郎さん主演でドラマ化もされています。
『ざこ検潮』高田靖彦 潮は〇のに潮でマルチョウと読みます
新米検事の潮貞志を主人公にしたマンガです。
熱血?新人とです。
同僚の検事もいろんなタイプの検事が登場します。検事という職業に対するイメージで一括りにしてしまいがちですが,検察庁も一つの職場ですので,いろんな人がいることが描かれています。
当然,検事のでも考え方や判断が分かれることもあり得ますが,そのあたりも描写されています。
『ざこ検事 潮貞志の事件簿』として長嶋一茂さん主演でドラマ化されています。
『九条の大罪』真鍋昌
『闇金ウシジマくん』の真鍋昌さんの新しい連載です。
2020年10月12日月曜日発売の週刊ビックコミックスピリッツでしました。
冒頭,いきなり「いい弁護士は性格が悪い。」と真鍋さんのマンガらしさ全開です。
勉強のモチベーションを上げるという面では逆効果になってしまうかもしれませんが,第1話を読んだところ,弁護士になった後には一度はなんらかの形で考えなければならない問題を取り扱っているのではないかと感じました。
第1話は公式でネット公開されています。
実際にも「闇社会の守護神」と呼ばれるような大物弁護士もいましたし,きっと現在でもいるのではないかと思います。
『島根の弁護士』香川まさひと作?あおきてつお画
こちらはさわやか系の弁護士マンガです。
弁護士が少ない,いわゆるゼロワン地域の島根を舞台にしたマンガです。
こちらは比較的「善人」の登場人物が多いです。主人公の信念を貫くことに重きをおかれ,が,ひたむきに頑張る主人公?山崎水穂に感を覚える読者も多いのではないでしょうか。
モチベーションアップにはよいマンガだと思います。
『セイギとミライ――熱血司法書士の事件簿』神山丈瑠作?高橋恭司ロウタス法律事務所監修
法曹三者裁判官?検事?弁護士をモデルにしたマンガが結構あるのですが,
法曹三者よりもイメージがわきにくいので,もっとたくさんのマンガが出てくるといいのですが。
まずは司法書士です。
司法書士というとどんなイメージですか?
不動産の登記業務をイメージすることが多いと思います。実際にお仕事の心は不動産の登記業務ですが,それ以外にも相続関係や会社関係の商業登記なども多く取り扱います。
このマンガでは,実際の司法書士の業務実態にいと思いますし,司法書士受験生が読めば,民法の親族?相続の勉強にも役に立つと思います。
主人公は熱血漢の竹林正義と冷静沈着な柳場未の2人で,司法書士が数々の依頼に,2人で協力し,ときには意見を対立させたりしながら,立ち向かっていく,という王道の舞台装置で物語が進みます。
2人ともイケメンです。
『カバチタレ!』青木雄二監修?田島隆作?東風孝広画
行政書士の田村勝弘を主人公にしたマンガです。
田村が法律知識を駆使しながら依頼人を守っていくマンガですが,実際の行政書士の業務よりもはみ出しているのでは?と思われる箇所もあります。まあ,それはフィクションですし,ほかの法律の有資格者との対峙も描かれますので,楽しめると思います。
原作者の田島隆さんは行政書士です。
『カバチタレ!』は常盤貴子さん主演でドラマ化もされています人物設定がマンガとは異なりますが。
また,『特上カバチ! カバチタレ!2』『カバチ! カバチタレ!3』という続編もあります。
『特上カバチ』は櫻井翔さん主演でドラマ化されました。
ここに紹介したマンガは一例で,まだまだたくさんあるので,ぜひ探してみてください。
弁理士についてのマンガはまだ発見できていないのですが,是非読んでみたいですね。
私は未読ですが,公認会計士はいくつかあるようです。
勉強の息抜きやモチベーションアップにうまく利用してみてください。